催眠療法士が行った、子どもが大ケガをした時の対処法とは?

2 min

こんにちは。
【ヒプノセラピーで楽に生きる】のmaoです。

あの天才催眠療法士、ミルトン・エリクソンが行った

注意のそらしについては、たくさんのエピソードがありますが

今回は、催眠療法士でも、心理学者でなくても、家庭で簡単に実践できそうだった

子どもが大ケガをしてしまった時の注意のそらしについて

ご紹介したいと思います。

ケガをしてしまった時の注意のそらし

エリクソンの息子、アラン君(7才)は、ある日
外遊びで、転んでしまった拍子にそこにあった割れたビンで
脚に大きな傷口を作ってしまったそうです。
アラン君は、泣き叫びなら家に帰ってきて、脚はひどく出血していたそうです。
アラン君が次の叫び声あげようと、一瞬泣くのを止めて、息を吸い込んだ時に
お父さんのエリクソンは大急ぎで、こう指示をだしたそうです。

アラン!大きなタオルを持ってくるんだ、小さいのではない、大きなタオルだ…大きな!

アラン君は指示通りすると、エリクソンは

頼むから、それをキツく巻いてくれ。ゆるくじゃ駄目だ。キツく巻くんだ!いいかい?キツくまくんだよ!

タオルを巻き終えた時、エリクソンはアラン君がとても上手くできたことを
認めてあげました。
その時、アラン君はもう泣いていませんでした。

この時点で既に凄いのですが、続きがあります!

針を縫う時の注意のそらし

次に、エリクソンはアラン君を外科に連れて行く前に
どう振る舞うべきか教えて、心構えもさせました。
そして、アラン君は主治医にこう言いました。

100針縫ってください。
お姉ちゃんはいつも、何針縫っているか僕に自慢をしてくるんだ。だから、お姉ちゃんよりもたくさん縫ってほしいんです。

主治医は、麻酔を投与するかエリクソンに尋ねると

彼に聞いてください。どうしたいか、自分で言うと思います。

すると、アラン君は

100針縫ってください。

とだけ言ったそうなので、麻酔を投与しないで縫合を開始しました。
アラン君は辛抱強く、痛みには文句は言わなかったそうですが

チョット待って、そんなに間をあけて縫わないで。
もっと目を詰めてください。

と、主張して終始行われている事を見続け、
指図していたそうです。

これは、何がアラン君をこんなにも逞しくさせたかと言うと

ケガをした直後については
父親からの細かい指示を注意深く耳を傾けている間、
傷の痛みと恐怖が自然にシャットアウトされ、
外科医から処置をされている時については
お姉ちゃんを追い越すという目標達成をさせる為
外科医が行っている処置を詳細に注目するように伝えた事で
見事に注意をそらせる事に成功したからです。

実際、外科に行く前にエリクソンは

お姉ちゃんの「私は、何針も縫っている」と言うのをやめさせようか。

と、アラン君に励ましながら言っていたそうです。

なんとも、、、。
こんな発想は普通はないものですが
やはりエリクソンは天才ですね✨

もちろん、ケガをさせない事が一番ですが、
もしも何かあった時には使えそうな対処法です。

以上、催眠療法士ミルトン・エリクソンが行った
注意のそらしでした。

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